三菱の人気除湿乾燥機「MJ‑P180SX」と「MJ‑P180TX」は、どちらも高性能かつ大容量タイプとして評価が高いモデルです。
機能やデザイン、除湿性能などにおいて共通点が多く、一見しただけでは両者の違いが分かりにくいかもしれません。
しかし、細かく見ていくと、それぞれのモデルが持つ特性や選ぶべきユーザー層が見えてきます。
今回の記事では、両モデルの違いを6つの観点から徹底的に比較し、どのようなニーズに合っているのかを明らかにします。
購入を検討中の方が、自分に合ったモデルを選べるように、性能面だけでなく、使用感やコストパフォーマンスの違いにもフォーカスしています。
また、実際の価格や発売時期といった情報にも触れつつ、どちらのモデルが「買い」といえるのかを客観的にご紹介します。
三菱電機 コンプレッサー式 衣類乾燥・除湿機ト MJ-P180SXの詳細情報はこちら↓
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MJ‑P180SXとMJ‑P180TXの違いを詳細にチェック
製品概要 ~共通仕様です~
MJ‑P180SXは2021年4月に、MJ‑P180TXはその翌年の2022年4月に発売されたモデルです。
両機種とも「サラリPro」シリーズに属し、カラーはホワイト一色で統一されています。
外観やボタン配置についても共通しており、見た目だけでは区別がつかないほどの類似性があります。
デザイン面では、どちらもシンプルでインテリアに馴染みやすく、生活空間を邪魔しない配慮がなされています。
価格は2025年2月時点で、MJ‑P180SXが約42,700円、MJ‑P180TXが約43,000円と、わずかながら新モデルであるTXのほうが高めに設定されています。
基本スペックや搭載機能がほとんど同じであることを考えると、価格差は気にしないでもよい範囲といえるでしょう。
価格に敏感な方にとってはSXが魅力的に映るかもしれませんが、TXにしかない特徴を後述の項目で詳しく見ていくことにします。
除湿性能 ~両機種に差は見られません~
両モデルとも、除湿方式には「コンプレッサー式」を採用しており、1日あたりの除湿能力は50Hzで15.5L、60Hzで18Lと非常に高いスペックを誇ります。
これは、戸建住宅や集合住宅の広い部屋でも対応可能な能力であり、梅雨時期や洗濯物の部屋干しに最適です。
また、コンプレッサー式は気温の高い環境下で特に効果を発揮するため、日本の夏には理想的な方式といえるでしょう。
さらに、モード別に見た場合の対応畳数も全く同じで、木造住宅での自動除湿時は最大15畳、強モードでは最大23畳と、パワフルな除湿が可能です。
除湿面積、タンク容量(4.7L)、冷媒(R134a)なども完全に一致しており、除湿性能においては両機種に全く差は見られません。
実際のユーザー評価を見ても、「除湿力の高さ」はどちらのモデルにも共通して評価されており、性能に関してはどちらを選んでも後悔することは少ないでしょう。
操作性・便利機能 ~フィルター仕様が異なります~
操作性の面でも、両機種は非常に似通っており、除湿・衣類乾燥の2つのメイン機能を中心に、多彩なモードが搭載されています。
自動除湿、浴室カビガード、冬モード、湿度設定などの選択肢が豊富で、タイマー設定(1〜9時間)、オートオフ機能、上下ルーバーの自動調整など、利便性の高い仕様となっています。
家族のライフスタイルに合わせて柔軟に使える点は、共通の魅力です。
唯一の大きな違いが「フィルターの種類」です。
MJ‑P180SXには「銀イオン抗アレルフィルター」が搭載されており、消臭と抗菌の効果が期待できます。
一方、MJ‑P180TXには「トリプルバリアフィルター」が採用されており、これにはウイルス抑制効果も加わっており、衛生面を重視する家庭には嬉しい仕様です。
このフィルターの違いが、2モデルの最も大きな差異といえるでしょう。
とくに小さなお子様やアレルギー体質の方がいる家庭では、TXのフィルター機能がより安心感を与えてくれます。
外観サイズと重さ ~同等レベルです~
サイズに関しては、両モデルとも「高さ594mm×幅372mm×奥行281mm」という全く同じ外形寸法を持ち、質量も14.9kgで統一されています。
これにより、スペースが限られている住宅やマンションでも無理なく設置ができ、棚の下や家具の間などにもスムーズに収めることが可能です。
持ち運びを行う際にも、重量が同一であるため、使用者が感じる負担に大きな違いはありません。
また、インテリアに自然と溶け込むシンプルなデザインは、場所を選ばず設置可能であり、どちらを選んでも美観を損なうことはないでしょう。
このため、インテリアの都合や設置場所の広さによってモデル選びに迷う必要はなく、スペック面での優劣は一切存在しないと言えます。
消費電力と電気代 ~差異はありません~
運転にかかる電力についても、両機種はまったく同じ性能を示しています。
室温が30℃の時には最大425W(60Hz)を、27℃では最大390Wを消費します。
これらの数値は、長時間使用した場合の電気代に直結しますが、両モデル間に違いがないため、ランニングコストにも差はありません。
さらに、家庭内の電力契約に合わせて節電対策を行いたいという方にとって、安定した消費電力は大きなメリットとなります。
特に夏場や梅雨時など、連日稼働が続く季節にも安心して使い続けることができ、家計にも優しい設計です。
エネルギー効率の面でも十分に配慮されており、地球環境への負担軽減という観点でも好ましい仕様だといえます。
騒音レベル ~性能は同一です~
最後に、運転音に関するスペックですが、こちらも両機種で完全に一致しています。
除湿モード(強)で46dB、(弱)で38dB、衣類乾燥モード(標準)で47dB、夜干しモードでは38dBと、いずれも一般的な生活音に近い静音レベルに設定されています。
これは、静かな環境で過ごしたい夜間や、子どもが昼寝をしている時間帯にも安心して使用できるレベルの騒音値であり、テレビや会話の妨げにもなりにくい音量です。
音に敏感な方でもストレスなく使用でき、日常のさまざまなシーンで快適に活用できるというのは、両モデルに共通する魅力のひとつでしょう。
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コストパフォーマンス重視ならMJ‑P180SXがおすすめ
MJ‑P180SXは、やや古いモデルであるものの、最新モデルであるMJ‑P180TXと同等の性能を有しており、価格も比較的抑えられています。
冷房時や梅雨時の湿気対策においては申し分ない性能を発揮し、除湿能力や衣類乾燥能力など、基本的なスペックはTXと変わりません。
一般的な家庭環境において、実用的な機能を過不足なく備えているため、コストを抑えながらもしっかりと働いてくれる実力派モデルといえるでしょう。
特に、フィルター機能にそこまでのこだわりがないユーザーにとっては、余計な機能を省いたぶん、価格が抑えられている点が大きな魅力です。
日常使用には全く問題がないどころか、長期にわたって安定した性能を提供してくれるため、耐久性やランニングコストを重視する方にも向いています。
また、旧モデルであることにより市場価格の値下がりも進んでおり、セールやキャンペーン時にはさらにお得に手に入る可能性もあります。
「とにかくしっかり乾かしたい、湿気を取りたい」という基本的なニーズを重視する方や、機能よりコスト優先という考え方の方には非常におすすめの一台です。
家庭用としてだけでなく、書斎や寝室、趣味の部屋など複数台使いたい場合にも、予算を抑えやすい点で重宝されることでしょう。
高機能フィルターを求めるならMJ‑P180TXを選ぼう
一方で、空気の清潔さやアレルゲン対策にこだわる方にとっては、MJ‑P180TXがより魅力的な選択肢になります。
最新の「トリプルバリアフィルター」は、除菌だけでなくウイルスの抑制まで対応可能な高性能仕様で、花粉症の方やアレルギーを持つ家族がいる家庭には非常に心強い存在です。
このフィルターは、銀イオンや酵素の力を活用することで、空気中の有害物質をしっかりと抑え、清潔な室内環境を維持してくれる点が最大の特長です。
加えて、フィルターの交換頻度が低く、メンテナンス性にも優れているため、忙しい家庭にも適しています。
価格差は小さいながらも、長期間使用する家電として「安心感」という付加価値に投資する価値はあると言えます。
空気の質に敏感な方や、小さなお子様・高齢者のいる家庭では、こうした予防的な機能の存在が安心材料となります。
最新機種が持つプレミアムな魅力を感じたい方には、こちらを推奨します。
MJ‑P180SXとMJ‑P180TXの違いを比較した結果まとめ
MJ‑P180SXとMJ‑P180TXは、基本構造や機能においてはほぼ同一であり、その違いは主にフィルター仕様と発売時期、そして価格差に集約されます。
外観や操作性、除湿能力や運転音といった日常の使用感においては共通しており、どちらを選んでも一定以上の満足度が得られるモデルであることは間違いありません。
そのため、製品選びのポイントは、わずかな違いにどれだけ価値を見出すかにかかっていると言えるでしょう。
とくに注目すべきは、フィルター機能の違いです。
抗菌・消臭を重視する銀イオン抗アレルフィルターを搭載するMJ‑P180SXに対して、MJ‑P180TXはウイルス抑制機能を加えたトリプルバリアフィルターを採用しています。
この差は、家庭内の健康意識の高さや、アレルギー対策の有無などに応じて選択の決め手となり得ます。
また、モデルの登場時期に1年の差があることで、価格にも若干の違いがあり、コストを抑えたいか、より新しい技術を重視したいかによっても選び方が変わってきます。
コストパフォーマンスを最優先するならばMJ‑P180SXが非常に優秀な選択となります。
必要十分な機能を備えており、価格を抑えて実用性を求める方にとって理想的です。
一方で、空気の清浄機能にもこだわりたい方や、小さな子どもや高齢者のいる家庭で使いたいという方には、より高度なフィルター機能を備えたMJ‑P180TXが適しています。
両モデルの共通点と違いをしっかり把握した上で、自分の生活環境や使い方にマッチした一台を選ぶことが、後悔のない買い物につながるでしょう。
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